FXメタトレーダー実戦プログラミング
まず言えることですが、プログラムを経験したことが無い方は、本書籍より先に【FXメタトレーダー入門】を読まれることをお勧めします。私も入門を読みプログラムの基礎知識を付けてから本書籍を読みましたが、入門より実践的なプログラム解説がされています。
- テクニカル指標の表示の仕方
- 関数の使いこなしノウハウ
- 取引システムの具体例
- ファイル入出力
などが事細かに書かれているので、自分の実現したいFX自動取引のルールをプログラムで記述したい・EAを作ってみたい方に非常に参考になります。【FXメタトレーダー入門】を読まれている方であればある程度メタトレーダーのプログラムがわかってきていると思うので、しっかり読み進めれば、私と同じプログラム初心者でも十分理解できます。
初心者にはもちろん少し難しい点もありますが、プログラムの例題を見ながら読み進めることで理解が思った以上に深まっていくと思います。この書籍を理解することで、Web上で公開されているカスタムインジケータなどが「どんな条件で売買をしている」か分かるようになるので、書籍以外から新鮮な技術やプログラムの組み方が学べるようになります。逆にこの書籍なしでは、ネットに溢れる情報を集めれても理解出来ないのでは…と思っています。
本書籍で素晴らしいのが著者が徹底してモジュール化とライブラリ化でプログラムを簡易化・メンテナンス性を重要視しているので、他EAにも流用もしやすいことです。このため、本書籍で説明・公開されているFXトレードの一般的な手法をサンプルを組み合わせてEAを作ることもできる。
また、大学からの知り合いのプログラマーとメタトレーダーをやっている事もあるのですが、その彼が「何か1つの言語を習得していれば、この書籍一冊でも十分」と言っていたので、プログラム経験者が知りたいことをうまく編集されているようです。
【メタトレーダー入門】でプログラムの基礎を学び、本書籍にステップアップした人にはとても分かりやすく、実践プログラムが豊富に載っているので、かなりお勧めできる一冊です。
ちなみに、サンプルプログラムもダウンロードできるので、全プログラムを手で入力しなくてもOKです。
紹介書籍:パンローリング 「FXメタトレーダー実戦プログラミング」(豊嶋久道著)
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